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zoom RSS 【本を読む本  M.J.アドラー、C.V.ドーレン著 外山滋比古、槇未知子訳  講談社学術文庫】

<<   作成日時 : 2004/10/01 18:50   >>

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第一版が米国で1940年に発売された本です。この文庫本は、1978年に出版された単行本の文庫化です。最後の読書と精神の成長という章は時代を感じさせます。

内容が古いかというとそんなことはなく、今でも通用するものではないでしょうか。著者は読書のレベルを、低い順から、初級読書(“その文は何を述べているか”がわかること)、点検読書(与えられた時間内に内容を把握すること、系統立てた拾い読み)、分析読書(徹底的に読むこと、本の内容に関して質問しながら読むこと)、シントピカル読書(一つの主題について何冊もの本を相互に関連付けて読むこと)に分けて解説していきます。

第二部分析読書の目次を紹介しましょう(目次を見るのは点検読書の手順だそうです)。

  本を分類する
  本を透視する
  著者と折り合いをつける
  著者の伝えたいことは何か
  本を正しく批評する
  著者に賛成するか、反論するか
  読書の補助手段

なんとなく、分析読書というのは本に書かれていることを正しく理解し、書かれていることに対する意見をもつための読書のようだということがわかる気がします。そこで、"著者と折り合いをつける"の中から少し引用を。

  折り合いのついた言葉とは、あいまいでない単語と言えよう。(p.110)
  重要な単語を見つけ出し、それを手がかりにして著者と折り合いをつけること(p.111)

要するに著者と同じ意味で単語の意味を捉えるということでしょう。

逆に、シントピカル読書の解説の中では、著者に折り合いをつけさせるという方法が出てきます。「著者に読者の言葉で語らせる」(p.229)ことだそうです。どの著者にも読者の用語を押し付けることだそうで、これが一番難しいそうです。

こういったように、読書するための手順が解説されていきます。詳しくは述べませんが、分析読書で解説されている著者の結論に対する批評の仕方も含蓄があります。人を批判するときはそれ相応の手順が必要ですが、この本に述べられているやり方は、読書以外の場でも役に立つのではないでしょうか。

小説の読み方は、また別に解説されていますが、『小説くらい好きに読みたいよ』というわけで、ここは読んでません。

自分の読書方法を一度考えてみたい人に。

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