三余亭

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zoom RSS 【現代思想の遭難者たち  いしいひさいち著  講談社】

<<   作成日時 : 2004/10/06 01:05   >>

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『現代思想の冒険者たち』に登場の思想家34人を、いしいひさいちが傑作パロディ化!と帯にあります。いしいひさいち氏によるマンガで、『現代思想の冒険者たち』シリーズでとりあげられた、ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、マルクス、デリダ、ロールズ、クワインなどなどが登場します。

『現代思想の冒険者たち』シリーズのなかでは、クワインとロールズの2人の本を読みました。読みやすい本で、「わかった!」と思ったのですが、本格的に理解しようと思ったらこんなものではないですよね。

さて、この本の面白いところは、マンガ自体も面白いのですがそれに加えてマンガのコマの横に注釈があって、それがマンガといい感じなのです。注釈にはその思想家の述べたことやエピソードなどが書かれています。

例えば、構造主義のなかの一人と私が思っていたアルチュセールは
  “マンガ”
    (学生)そうまでして『マルクス』なのは、先生は否定されますがやはり強情主義者なのでは。
    (アルチュセール)構造主義だろ。
  “注釈”
    アルチュセールは構造主義とされがちだが、その批判もしている。反歴史的な構造と
    いうものが、実は等質的時間性とヘーゲル的全体性に依拠している点である。

かっこいい禿げ頭のフーコーは
  “マンガ”
    人は頭髪におけるハゲをあってはならぬものとしてまわりの毛髪でかくそうとします。
    しかし毛は抜けてゆき、広がるハゲを人々はあわれみの『まなざし』で監視し、
    ハゲている人、そうでない人を分け、ハゲを排斥しようとします。
  “注釈”
    病院、学校、工場では、まなざしが細部を管理し拘束する。それに服従し、まなざしを
    内面化することで、自己管理する主体が成立する。
    
引用するだけでは面白さが伝わらない気がしてきました。マンガはやはり読んでいただくのが一番良いですね。本を読んで笑うためには、出てくる思想家についてちょっと知っておいたほうがいいと思います。新書で良い入門書がたくさんあるので、前もって読んでおくとより楽しめるかも。

「わからないまま哲学パロディを書くとどうなるかがテーマでしたがさすがにそうもいかずパラパラ読んでみたもののお手上げでこんなことになってしまいました。」と後書きにありますが、お手上げは謙遜と思います。

私は、クワインの翻訳不確定性とホーリズムを題材にしたマンガが一番笑えました。

西洋哲学とか近代思想に興味がある人向けの本です。

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