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zoom RSS 【シリーズ・哲学のエッセンス クリプキ ことばは意味をもてるか  飯田隆著  NHK出版】

<<   作成日時 : 2004/10/15 20:07   >>

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あとがきの最後までで125ページの比較的薄い本です。意味の懐疑論と懐疑的解決についての解説です。特別な知識は無くとも、考えることが苦痛でないならなんとか読めると思います。

本からすこし議論の紹介を。

56までの数字での足し算しかやったことのないAさんが居ました。その人が、68+57の答えは125だと言うと、正しい答えは5だと主張するBさんが出てきて、その人との議論が始まります。Bさんは、「+」でプラスのことを意味するなら答えは125だが、「クワス」のことを意味していたなら答えは5だと言いはります。Aさんが反論して、プラスのことを意味してきたというと、Bさんは『「+」でプラスを意味してきた証拠を挙げてみろ』と言います。実は、ここからが問題で、いくら証拠となりそうなことを挙げても、証拠とは認めてもらえません。証拠となる事実が無いというか、どんなことを挙げても証拠とはならないようです。本を読んでいただくのが一番ですが、言葉が意味を持つという主張を正しいとする事実は存在しないのだと結論されます。

その次の章では、この議論の問題が検討されていきます。詳しくは本を読んでいただき論理をたどっていただくのが良いと思いますが、最後には、言葉が意味を持つのかという問いは、ひとはどうして自分の心を知りうるのかという問いに変わっていきます。(納得してもらうには本を読んでもらうのが一番です)

わかりやすい話題を扱った読みやすい本というわけではありませんが、何事もきちんと理詰めで考える姿勢を学べると思います。キーワードを紹介して適当にすませる本ではないので、読むときはそれなりの覚悟を。

論理をたどっていくことで、とんでもない結論がなるほどと思え、それに対する検討も細かく行われており、哲学の面白さとはこういうところにあるのだなと思わされる本でした。

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