三余亭

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zoom RSS 共同通信のアンケート結果の報道は「指針必要7割・法制化不要7割」が正しい、と思う。

<<   作成日時 : 2006/04/13 19:39   >>

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前にこちらや、こちらや、こちらで射水市民病院での呼吸器外しの件で書きました。今回は、今朝の共同通信による呼吸器外しの件に関してのアンケート結果の報道に関して書こうと思います。記事の中に数字がたくさんありましたので、それを詳しく検討してみました。

まずは、記事から。

延命治療「指針や法必要」8割
共同通信アンケート

 富山県・射水市民病院の人工呼吸器取り外し問題を受け、共同通信社が全国の公立病院など百カ所に対して行った終末期医療についての緊急アンケートで、回答した九十四病院のうちの八割以上が、延命治療の在り方などに関するガイドラインや法律が必要と考えていることが分かった。

 回復の見込みがない患者に対する延命治療については、85・1%の病院が「ガイドラインや法制化が必要」と回答。このうちガイドラインが必要と答えたのは両方必要の13・8%を含めて69・1%。(中略)
 「法制化が必要」とした病院は、両方必要を含めて29・8%(中略)。
 14・9%は「両方必要ない」とした。(以下略)


解りにくいので整理する必要があると思います。延命治療についてのガイドラインについての立場は、以下の4グループに分かれると思います。

1.法制化もガイドラインもどちらも必要。
2.法制化は必要だが、ガイドラインは不要。
3.法制化は不要だが、ガイドラインは必要。
4.法制化もガイドラインもどちらも不要。

それぞれのグループの割合を計算してみます。まず1は本文中に両方必要は13.8%とありますし、4も本文中に14.9%とあります。ガイドラインが必要というのは1と3の合計で、それがが69.1%ですから、3は69.1-13.8=55.3%です。法制化が必要なのは1と2の合計で、それが29.8%ですから、2は29.8-13.8=16.0%です。

まとめますと、
1.法制化もガイドラインもどちらも必要 13.8%。
2.法制化は必要だがガイドラインは不要 16.0%。
3.法制化は不要だがガイドラインは必要 55.3%。
4.法制化もガイドラインもどちらも不要 14.9%。

一番多いのは、法制化は不要だがガイドラインは必要とする立場です。

記事の見出しの、指針や法必要 8割 というのは1と2と3を足した数字の85.1%を示しています。こんなに足していいのというか、どちらもいらないという人を引いただけじゃん、という数字です

数字を逆に見てみますと、ガイドラインについての立場は問わず、法制化は不必要とする病院の割合は、3と4の合計の70.2%になります(法制化が必要とする立場と足して100%になります)。この数字の大きさを見ると、記事の見出しが不適切なのではないかと思えてきます。法制化は7割が不要としているのに、指針や法必要 8割 と書かれちゃうと、もっと多くの病院が法制化に賛成している印象です。実際には、7割が不要と答えているのにです。

個人的に考える正しい見出しは、指針必要7割・法制化不要7割、です。どうでしょうか。

詳しく考えればこのようなことがわかってきますが、忙しい朝に見出しだけ斜め読みされた方の中には誤解されている方も多いのではないかと思います。

法制化の問題にちょっと敏感になっているのには訳があります。尊厳死の法制化に反対されているグループがあり、彼らの主張も、もっともだと思うからです。関連のホームページはこちら。法制化についていろいろ考えるのに良いと思います。延命拒否に対する本人の希望も家族にわからない場合があることが、新聞記事に書かれています。

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