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zoom RSS 移植学会未加入の医師の移植手術を止められるか

<<   作成日時 : 2006/10/23 01:26   >>

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読売新聞によれば
愛媛県で起きた臓器売買事件を受け、日本移植学会(田中紘一理事長)は、臓器提供者の意思や身元の確認を行う方法を細かく定めたマニュアルを作成する。学会未加入の医師の移植手術に会員が協力することを禁じる条項も含める予定。


しかし、移植学会未加入の医師でも移植手術を行うことは出来ます。医師は、弁護士会に所属しないと仕事が出来ない弁護士とは違って医師会に所属していなくても仕事ができます。代理母で物議をかもしている根津医師は産婦人科学会会員ではありませんので、学会の方針とは違う医療を行っているわけです。

ということで、移植学会で学会未加入の医師を手伝うことを禁止しても、学会未加入の医師のみで移植を行うことは可能なままです。身元確認の方法を含め、学会未加入の医師が行う医療を規制したいと考えるのならば法律で定めないといけないでしょう。学会所属医師が行わなければ保険点数を赤字が出るくらいに下げるというのも魅力的ですが、自由診療でよいという患者が出てくればお終いです。

というふうに実効性には少々ケチをつけることができるのですが、個人的には学会に所属していない医師に対して学会が協力しない方針を決めたのは評価したいと思います。もっと踏み込んで学会所属医師の医療にもある程度言及されても良かったかもしれません。というのも、有効性が証明されていない医療を行う医師がおり、それで被害を受けられる方がいらっしゃるからです。毎日新聞の記事です。

がん治療賠償訴訟:「新免疫療法」で死亡 遺族と元教授側、控訴審で和解 /東京


 八木田旭邦(あきくに)・元近畿大教授(62)の「新免疫療法」を受けて亡くなった乳がん患者の女性の遺族が「効果のない治療を勧められ、手術など適切な治療機会を奪われた」として賠償を求めた訴訟は29日、東京高裁の控訴審で和解が成立した。元教授側が「より強く手術を勧めるべきだった」と認め、慰謝料として2500万円を支払う。

 女性は、元教授が開設した「オリエント三鷹クリニック」(武蔵野市)などで、キノコの抽出物の健康食品などを使う治療を受けて04年に死亡。1審の東京地裁判決(05年6月)は、同療法の治療効果を否定し「手術すれば死亡しなかった可能性が高い」として、元教授側に約5000万円の支払いを命じた。元教授の弁護士は「1審判決と異なり、同療法に治療効果があることを前提にした内容」などと和解の理由を説明した。

 元教授は今月20日、遺族の告訴に基づき、治療内容を説明せずに治療費をだまし取ったとして詐欺容疑で書類送検されている。【高倉友彰】

毎日新聞 2006年9月30日


弁護士と同じように、医師会あるいは何らかの学会に所属していないと医師として働けないようにするということも考慮する必要があるかもしれません。

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