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zoom RSS 【中学受験は自宅でできる 進学塾不要論   認知工学 水島醉著 ディスカバー】

<<   作成日時 : 2008/11/18 22:44   >>

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「中学受験のための塾通いは、問題のあることもある」という主旨の本。認知工学/エム・アクセスという塾(なのかな?)の講師の方が書いた本です。

人によって発達の早さが異なります。早いのがよいわけでも悪いのがよいわけでもありません。それは子どもの個性であって、優劣ではありません。(中略)
高い発達段階に至っていない子どもに中学受験をさせるのは、子どもをつぶす大きな原因の一つです。(p46)
才能がないのに無理するときついですね、確かに。親の望むとおりになろうとする子どももきついですね。「最後の授業」でも「親が子供に具体的な夢を持つことは、かなり破壊的な結果をもたらしかねない。ぼくは大学教授として、自分にまるでふさわしくない専攻を選んだ不幸な新入生をたくさん見てきた。彼らは親の決めた電車に乗らされたのだが、そのままではたいてい衝突事故を招く。(p235)」と書かれてましたし、そういう人間を何人か知っています。

「進学塾が子どもの精神を蝕む」と題された第2章で展開されている「アノミー」「アルファシンドローム」については、説得するためのデータとしては力不足の感が強く、ほんとかな?という気もしますが、第1章で指摘されている進学塾通いで「悪い学習スタイルが身についてしまいます。(p46)」ということは、そうなのかもしれないと思いました(今までにあった人を見て、という私の経験も加えたうえでの判断になります)。

「どうしても答えを出さなければならないという強迫観念に支配されていること。わかることではなく答えを出すことに意識が向いていること。(p38)」という文章があって、「あぁ、そういえば高校時代のあいつはそんなかんじで焦っていたな」と思い出しました。「わかった」ということは、それがどんな対象であっても面白さがあり気持ちよさがあるものだ、と思います。そういうこと抜きでの学習・勉強というのは、やはりつらいし、理解ぬきでの学習はそもそも力にならない、と思います。

第3章では、自宅での中学受験の準備について書かれています。どの学年ではどれくらいできている必要があるか書かれた表が出ていますし、その中にしてはいけないことも書かれていますから、参考になる方もいらっしゃるかもしれません。

最後に、小学校から高校までの推薦図書が出ていますが、全体的にレベルが高い。小学校高学年で川端康成の「雪国」や「伊豆の踊子」が出ていてびっくり。私が読んだのは「雪国」だけ、大学に入ってからでした。中学のところに掲載されているものも、高校とか大学で読んだかな、というものが多いです。ただ、意地を張って言わせてもらえば高校以上のところにあがっていた宮本輝「蛍川」は中学で読んだ気がします。内容を覚えていないのですけど・・・(もしかしたら「道頓堀川」と間違っているかもしれません)

学校の勉強がまずできないといけない、など、比較的まっとうなことが多く書かれていると思います。学力低下に対して家庭でできる対策を知るために読む、という方法もありかも。

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三余亭
2011/08/13 07:04

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