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zoom RSS 【すこしずつすこしずつ 勉強が好きになる話 千葉康則著 法政大学出版局】

<<   作成日時 : 2009/10/18 07:27   >>

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初版は1968年のかなり古い本なんだけれど、Amazonで買えました。びっくり。懐かしい本で、母親が読んでました。息子に勉強ができるようになってほしかったのでしょう、たぶん。実家で探したのだけれど見つけられず、Amazonで売ってたので半信半疑で注文したら届きました。

著者が想定した読者は中学高学年から高校生ということでしたが、初めて読んだのは小学校5−6年、あるいは中学生になりたてのころではなかったかと思います。そこそこ勉強ができていた私は、この本を読んで勉強とは面白いものなのだと認識し、勉強の仕方もこの本に書かれていることを意識していたと思います。

役にたつようにとり入れたもの、また、いつも役にたてているもの、「言葉のもと」をちゃんと知っているもの、「探りの本性」で興味を持って調べたもの、いわばホンモノ勉強をすると、ひとりでにおぼえて、めったに忘れないのです。(p114)

ホンモノ勉強でおぼえたものは、ちゃんと内容がわかっているのですから、それを応用していろいろのことが考え出せます。間違えても、内容のよく似たものと間違えますから、まるっきり役にたたなくなってしまうことはありません。かりにわすれてしまったところで、スジをたどってゆけば思い出します。(p115)

学校の勉強は元々マル暗記をするようなものではなく、話にスジがあって、わからなければならないようになっているのです。(p116)

脳の中ではいろいろのことが結びついて、記憶の網ができているわけで、記憶の数など問題になりません。(p120)

なるべくばらばらにおぼえず、小さい網でもいいから、いくつかのことをまとめて、つないでおぼえることです。(p121)

”スジ”のあるなしでは、おぼえやすさ、わかりやすさが全然違います。日食の仕組みや、北半球と南半球で同じ時期に季節が逆になることは、”スジ”=理屈のあるなしが理解の度合いに大きく影響するでしょう。数学で言えば、2次方程式の解の公式や三角関数の加法定理の導き出し方を知っておけば、公式を忘れても何とかできます。歴史や地理は得意ではなかったけれど、今から考えれば”スジ”をいろいろと作ることはできたと思います。教科書だけでは難しいかもしれないのだけれど。

 

勉強というものは、それが役にたつとかたたないとか、何の役にたつのか、ということとはなれても、だれでも、元々は好きなはずなのです。(p78)

「探りの本性」というのは、なにかいいことがあるかもしれない、ないかもしれない、しかし、それもしてみなければわからないので、してみるということなのです。そうして、この本性は動物が高等になるほどさかんになり、人間ではもっともさかんです。(p80)

動物と違って、人間は言葉をもっていますので、「探りの本性」によって、言葉の世界を探ろうとします。(p83)

ぼくたちは言葉勉強をすることが遊んだりいたずらをしたりするくらい好きです。(p84)

勉強は面白いものだと思っていれば、多少わかりにくいところがあっても、理解しようといろいろと工夫する意欲がわいてきます。実体験から言っても、理解できればそれが喜びや面白さにつながり、次によりわかりにくいところにぶつかっても理解しようと努力を続けていけます。著者の言う”勉強が好きになる環(p110)”ですね。内発的動機づけともつながると思います。

思い出の一冊でした。

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