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zoom RSS 【男おひとりさま道 上野千鶴子著 法研】

<<   作成日時 : 2010/01/24 08:07   >>

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結婚しているので、おひとりさまではないのです。しかし、将来どうなるかわかりません。今から準備しておいた方が良いかもしれません。と思って本書を読んでみました。男が老後独りで暮らすときにどうしたらよいのか書かれています。いろいろと準備しなくてはいけないことがありそうです。著者によると40代くらいから準備した方が良いらしく、自分もそろそろ老後に向けて準備しなくてはならないらしいのです。

妻に先立たれると夫はその後早く死ぬことが多い、というデータがありましたが、妻を失うと男は非常にショックを受けるようです。筆者も、「配偶者の死を埋め合わせるものは何もない。(p60)」とその点には理解を示していますが、

とはいえ、夫の喪失感の深さは、他に人間関係を持たないことにもよる。(中略)そうなれば、この喪失感と打撃の大きさは、妻以外にどんな人間関係も築いてこなかったツケ、といえるかもしれない。(p61)

うちの両親は幸いまだ両方とも生きていて、どちらもおひとりさまではないのです。母はパック旅行の海外旅行に行ったりと老後の生活を楽しんでいるようですが、父はせいぜい近くの温泉に行く程度。近所付き合いはしているのだけれど周りは高齢者ばかりだから、近所の方が先に逝かれたら父は確実に男おひとりさま。父は仕方ないとして、自分はやはり準備しておかねばと思うわけです。

老後の人間関係は仕事上の人間関係と違うのですが、男はどうもそれが苦手らしい。仕事上の関係というか、リーダーを決める、ボスを決める、組織を作る、そんなことをしてしまうらしい。

男性は組織作りが得意である。その代わり、彼らの作る組織は、彼らがよく知っている組織、つまり企業に似てくる。自由に作ったはずの集団が、いつの間にか企業のひな型になってしまうのだ。(p105)

老後は友人・知人関係が重要になってくるとのこと。著者はユル友と選択縁(脱血縁、脱地縁、脱社縁の関係)を薦めています。

ユル友とは「関係は淡さゆえに、長続きすることだって珍しくない」という花井さん(ファッションデザイナーの花井幸子さん)の、「緩く、淡くつながっている友」を表す造語(p179)。

内面の共有などなくてもつながれるのがユル友。毎日を機嫌良く生きていくことを支えてくれる仲間がいればじゅうぶんだろう。(p181)

選択縁は文字どおり選べる縁。志や教養、趣味、思想信条、ライフスタイル、学歴や経済水準などで、あらかじめスクリーニングされているから、打率が高い。よりすぐりの釣り堀のなかで、気の合う相手を選べばよい。(中略)それに、何か共通の目標があって活動している集まりだと、ただのお楽しみの集まりとは違って、そのひとの責任感や誠実さ、仕事ぶりや対人関係などがよく観察できる。(中略)ただし、選択縁が社縁とちがうのは、上下関係のないところ。地位や収入を報酬にすることができないので、骨惜しみしない人柄や、腰の低さなどがよく見える。(p186)

著者はモデル定年退職者の調査をしたことがあるそうです。モデル定年退職者とは、はたから見ても前向きで、定年後も生きいき暮らしている方のこと。その調査ではモデル定年退職者には共通点があり、

第1に、会社と家族以外の人間関係があること。

第2に、ソフトランディングのための助走期間が長く、「50代から」どころか「40代から」助走がはじまっていることだ。

それが原因か結果かはわからないが、このひとたちは会社でさほど出世していない。出世競争にたいした興味を持たないことも、このひとたちの共通点だ。(p97)

老後を幸せに暮らそうと思ったら、カネじゃなくて時間の投資が早くから必要なようです。ただ、現在の経済状況では40代から定年後に向けて人間関係を築く時間を作るのは難しいかもしれませんねぇ。出世にはあまり興味がありませんが、仕事以外の人間関係はないし、定年後のソフトランディングに向けて何もしてないし、今のままでは寂しい男おひとりさまになるかもしれません。

おひとりさま道10ヶ条と言うのが書かれていました。書かれていることは、ひとつひとつ納得。特に第4条の「過去の栄光を誇らない」というのがポイントでしょう。私も、70代の患者さんが過去の栄光を語っていることを聞かされることがありますが、仕事だから聞いてますけど友人として聞きたくはないですねぇ。第8条の「世代の違う友人を求める」という点からも、あまり有益なことではないでしょう。

人生の終わりに向けて過ごす、ということを実感を持って認識しているわけではないのです。しかし、自分独りで老後を生きている可能性は十分にあります。老後に向けて何をどのように準備すべきか、いろいろと考えていきたいと思います。

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