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zoom RSS 補完代替医療の臨床試験について考えた

<<   作成日時 : 2010/09/22 23:58   >>

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厚生労働省が場合によっては補完代替医療の臨床試験に研究費を出すようです。
毎日新聞です。
補完代替医療:厚労省が検証 臨床試験検討も

 がん患者の半数近くが、通常の医療とは別に健康食品や気功などの補完代替医療を利用する中、これらの有効性や安全性を個別に検証しようと、厚生労働省研究班が有効事例の収集を始めた。全国の医師に情報提供を呼びかけており、データが十分に集まった段階で薬などと同等の臨床試験に移ることも検討する。

 05年に公表された研究班の調査によると、何らかの補完代替医療を利用しているがん患者は44.6%に上り、平均で月5万円以上をかけていた。そのほとんどがキノコ類などの健康食品で、他に気功や鍼灸(しんきゅう)などが挙がった。一方、これらの有効性を科学的に検証した研究はほとんどないのが実情だ。

 研究班は、補完代替医療単独でがんが消失したり小さくなったりしたケースや、痛みなどの症状が緩和されたケースを対象に、がんの種類や進行度、使った代替医療などをデータベース化する。専門家の分析で効果がありそうだと判断された場合、臨床試験を行うかどうかを検討する。

 補完代替医療の有効事例を集めて検証する作業は、米国立がん研究所でも進められているという。

 研究班の大野智・埼玉医科大講師は「有効かどうか、安全かどうかもよく分からないまま患者さんが利用し、データがないので医師側も勧められないし、やめろとも言えないのが現状だ。科学的にしっかりした根拠となるデータを蓄積したい」と話す。(以下略)【西川拓】


Twitterでつぶやいているうちに思ったのだけれど、補完代替医療で使われているのは、ほとんどが「食品」。となると、癌を小さくする効能をうたわなければ薬じゃないので販売は出来るわけです。というか、売られているものはあからさまに「効能」をうたったりはしてません。薬事法違反でつかまっちゃいますから。

「効能」をうたわなければ売れる訳なので、「食品」に新たな「味付け」をすればまた売り出せるわけです。ですから、有効性や安全性がわからない「食品」が次々に出てくることは防げない。

臨床試験はきちんと結果を出して、どの治療が一番お勧めなのかを決めるわけで、そこで有望な結果が出せなかった治療法は使われなくなるのですが、「食品」については食べないように禁ずることは無理なのではないでしょうか?「食品」ですから「有効ではなくても食べる」ことはできるし、医師の処方箋が必要なわけでもありません。

いろいろと考えると、研究費を使って試験をしても、結局、効果のはっきりしない補完代替医療は滅びないのではないかという気がします。

癌の薬のphase IとかIIとか、そういう試験がたくさん行われて、「標準治療ではもう有望なものはないが、新しい治療法の試験があるからどうだろう」と言えれば、そちらの方がこれからの人のためにもなるしよいのではないかと思っています(ただしそういう試験で使われる薬は補完代替医療と同じく安全性も有効性もはっきりしないのだけれど)。

補完代替医療について、このブログで触れたエントリーが以下です。
http://cuttlefish.at.webry.info/200607/article_4.html
http://cuttlefish.at.webry.info/200901/article_2.html

以下、本日のTwitterです。この記事の元ネタです。


Wed, Sep 22


  • 12:02  検察の証拠ねつ造と科学論文のねつ造に同じ構図が見える。

  • 23:14  補完代替医療の臨床試験を検討するらしい。結果が出るまで年数がかかるけど、大丈夫かなぁ。 http://mainichi.jp/select/science/news/20100922k0000e040073000c.html

  • 23:18  補完代替医療は大抵「食品」として売り出されている。臨床試験を行ったとして、その結果がネガティヴなものであっても「食品」である以上は使うなとは言えないわけである。何を食べようが個人の裁量だからだ。

  • 23:20  糖尿病の食餌療法などでは教育入院があるらしいのだが、入院して食事を変えようという意欲があるわけだ。そういう人は医者の指示を聞いてもらえるだろうけれど、癌で補完代替医療の「食品」を「食べよう」としている人にやめろと言っても聞く耳は持たれないんじゃないかと思う。

  • 23:23  薬の治験は製薬会社が費用を負担しているが、補完代替医療に使われる「食品」を売り出す企業は臨床試験の費用を負担する義務はないだろうと思う。「食品」なんだから「食品」として十分であれば、それ以上のことを企業が証明する必要はないんだろうと思う。

  • 23:28  補完代替医療にすがる気持ちはよくわかる。キノコの類も昔から手を変え品を変え出てきている。一つの食品の効果が否定されたとしても次から次に「食品」が出てきていたちごっこになるだろうと思う。ずっと臨床試験が続くんだ。きっと。そういうことを繰り返して意味があるのかな?


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