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脳卒中:発症3割減 乳製品からカルシウム摂取で
牛乳は日本人の体に合わないと言ってる人がいましたが、そんなことはないようです(食べすぎはだめなようですが)。毎日新聞からです。牛乳やチーズなどの乳製品からカルシウムを多く取る人は、ほとんど取らない人に比べて脳卒中の発症率が約3割少ないことが、厚生労働省研究班の大規模調査で明らかになった。国際医学誌電子版に今月掲載された。日本人の死因3位の脳卒中予防につながる成果で、牛乳なら1日130ミリリットル前後、スライスチーズなら1〜1.5枚で効果が期待できるという。 ...続きを見る |
2008/07/29 21:46 |
歴史と科学的実在論
せいすいえいこさんからコメントを前の記事にいただきまして、ありがとうございます。「史料」自体が贋作かどうかという真偽の問題は、本来は人間の主観には関係ないことです。 また、事実としてあったかなかったかも、本来は人間の主観には関係ないことです。 ...続きを見る |
2007/12/13 18:31 |
【科学的に説明する技術 その仮説は本当に正しいか 福澤一吉著 サイエンス・アイ新書】
科学的成果ではなくその成果にいたるプロセスを知ることには、大きく3つの目的があります。第一の目的は何といっても、科学的な考え方の面白さを知ることです。(中略)第二の目的は、人間が世界をとらえようとするときに、私たちの思考はさまざまなことから自由ではないことを知ることです。(中略)第三の目的は、間接的目的ですが、科学的なものの考え方について知ることにより、振り返って、普段、私たちはどのようにして考えたり、意見を述べたりしているのかに気づくことです。(p4-5)と前書きで書かれているように、科学はど... ...続きを見る |
2007/11/08 18:06 |
がんワクチンの記事
朝日新聞の記事なのですが、 がんワクチン「効果あり」 34人中22人、安定か改善 ...続きを見る |
2007/10/06 12:13 |
【「科学的」ってなんだ! 松井孝典・南伸坊著 ちくまプリマー新書】
惑星物理学が御専門の松井氏とイラストレーターの南氏の対談。科学とはどういうものなのかということから始まり、日本の現状や人間の欲望などについても語り合っています。 ...続きを見る |
2007/09/26 23:46 |
統計の話 検定かモデル選択か
ちょいと統計のことをwebで調べていたら、北大の 久保拓弥先生のサイトを見つけました。そのなかをあちこちうろついていると、 デ−タ解析で出会う統計的問題 -- 検定かモデル選択かというページがあり、その中で粕谷先生(生物学を学ぶ人のための統計のはなしの粕谷先生)が話された時に使った資料が公開されています。 ...続きを見る |
2007/09/11 19:07 |
【ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く リサ・ランドール著 向山信治監訳 塩原通緒訳 NHK出版】
ワープと言っても、宇宙戦艦ヤマトやSFで出てくる宇宙船の瞬間移動のワープではなくて、”ゆがむ”という意味のWarp。この世界は実は5次元で、普通の3次元空間と時間が加わった4次元に、さらに目に見えない5次元目が余剰次元として存在しているという仮説の解説。その5次元目が「歪曲している(p516)」ので、ワープする宇宙ということのようです。【NHK 未来への提言 異次元は存在する リサ・ランドール 若田光一著 NHK出版】でも5次元宇宙の紹介はされていたのですが、今回は600ページちょっとの分量で... ...続きを見る |
2007/09/07 00:56 |
大学院生に特化した人材紹介会社
博士号取得者が多すぎて就職先がないらしいのです。そこに商売の機会を見つける方が出てきました。DFSという大学院生に特化した人材紹介会社がGmailの広告にありました。京都大学とも提携しているようです。 ...続きを見る |
2007/08/13 23:07 |
【NHK 未来への提言 異次元は存在する リサ・ランドール 若田光一著 NHK出版】
NHKのBS特集「未来への提言」で放送されたものをまとめたもののようです。インタビュアーが宇宙飛行士の若田さん。物理学者のランドール博士にインタビューしたものをまとめています。異次元といってもSFの話ではなくてガチガチの物理学に関する話題。我々の暮らす空間は5次元世界の中の膜(ブレーン(membraneのブレーンらしい))のようなものだというのです。 ...続きを見る |
2007/07/22 10:51 |
【生き抜くための数学入門 新井紀子著 理論社】
【つっこみ力】とか【論より詭弁】とかを取り上げました。前述の2冊では、理屈が通っていても、面白さがないとか不純な動機でモノを述べているとか、そういうことで意見を聞いてもらえない・認めてもらえないということがあることに重点がおかれているのだと思います。しかし、だからといって論理的でなくともよいということにはならないわけです。今回とりあげる【生き抜くための数学入門】は、論理的に考えることの重要性を認識させ、そのやり方を数学を通して紹介する本です。 ...続きを見る |
2007/07/05 18:06 |
【やさしい統計入門 視聴率調査から多変量解析まで 田栗正章・藤越康祝・柳井晴夫・C.R.ラオ著 】
ブルーバックスから出版された、日本統計学会75周年記念推薦図書。帯には画期的にわかりやすい!と書かれています。まぁ、”画期的”ってほどではないわけで。 ...続きを見る |
2007/07/02 13:28 |
【日経サイエンス2007年3月号 塩谷喜雄 いまどき科学世評 大震法の非科学】
私は全く地震関連の科学や地震対策の方法には詳しくないので、日経サイエンス2007年3月号の”いまどき科学世評”に書かれていることを、そのまま信用するのですが、大規模地震対策特別措置法(大震法)が科学的根拠に全く基づいていないことが批判されています。抜粋しますと、事大主義とご都合主義が支配する学会は、科学的に事実を直視して検証することなく、地震予知という幻想を社会にまき散らした。まるで、安定した研究予算と引き換えにするように、行政権力に自らの権威を委ね、その傘下に下ったように見える。(中略) 時... ...続きを見る |
2007/02/15 19:55 |
「あるある」捏造と無邪気な専門家
納豆を一日2パック朝晩食べると体重が減るという件で捏造があった「あるある大辞典U」ですが、他にもいろいろと捏造があったようです。いろいろと調べているうちにどんどん捏造がでてきてしまいます。 ...続きを見る |
2007/01/30 02:11 |
【赤を見る 感覚の進化と意識の存在理由 ニコラス・ハンフリー著 柴田裕之訳 紀伊國屋書店】
「最新脳科学 心と意識のハード・プロブレム 学研」という1997年に出版された本が手元にあります。その中で、デビッド・チャルマーズが意識のイージー・プロブレムとハード・プロブレムについて語っています。イージー・プロブレムとは次のようなものです。―脳はどうやって環境中の情報を弁別するのか、それらの情報は脳の中でどう統合されて行動を制御するのか、我々が自分の心の状態について口頭報告できるのはなぜなのか?(中略) 神経科学は(中略)イージー・プロブレム―実際にはとても難しいというのが公平というものだ... ...続きを見る |
2006/12/23 14:56 |
【不完全性定理 ゲーデル 林晋・八杉満利子訳・解説 岩波文庫】
今年はゲーデルの生誕100年になるので、ゲーデルに関連した本がいろいろと出ているようです。ちくま学芸文庫からも【不完全性定理 野崎昭弘著 ちくま学芸文庫】が出てました。勉強になりました。その【不完全性定理】のあとがきで、いろいろ教えていただいたと触れられていた林晋氏と、八杉満利子氏による、ゲーデルの不完全性定理の翻訳と解説です。 ...続きを見る |
2006/12/14 01:02 |
さらに2論文に捏造の疑いが出た
先のエントリーで、捏造したのは今回問題になった2編のみの前提で捏造の動機を想像して書きましたが、毎日新聞によると他にも捏造の疑いがあるようです。 ...続きを見る |
2006/09/29 10:38 |
【不正行為があった疑いのある2論文に関する調査報告書 大阪大学大学院生命機能研究科 研究公正委員会】
大阪大学大学院生命機能研究科で捏造があり、研究公正委員会からの報告書がでました。不正行為があった疑いのある2論文に関する調査報告書と題されています。こちらからダウンロードできます。 ...続きを見る |
2006/09/28 01:42 |
基礎科学研究の実用性と科学予算
日経サイエンス2006年10月号を遅ればせながら購入して読んでおります。この10月号では科学予算を得ようとする場合にとりうる2つの立場、それは、実用性も絡めるという立場と、実用性と切り離して科学の文化的意義を主張するという立場からの発言がありましたので、そのご紹介と意見を。 ...続きを見る |
2006/09/09 09:39 |
【これから論文を書く若者のために 大改訂増補版 酒井聡樹著 共立出版】
この本の初版を持っていて、特にイントロダクションの書き方は役に立ちました。イントロダクションについては、著者は初版でも大改訂増補版でも以下のように述べられています。イントロダクションは、論文の目的・意義を述べるためにあるものである。研究の意義を認めてもらえるかどうか、その論文に興味を持ってもらえるかどうかは、イントロダクションの良し悪しにかかっているといってよい。(初版 p58、改訂版 p62)著者の解説するイントロダクションの書き方は初版でも大変役に立ったのですが、著者はある経験をすることで改... ...続きを見る |
2006/09/06 15:15 |
【不完全性定理 野崎昭弘著 ちくま学芸文庫】【無限論の教室 野矢茂樹著 講談社現代新書】
【不完全性定理】は、ゲーデルの不完全性定理の解説書です。そして【無限論の教室】もゲーデルの不完全性定理が関連してきます。前者は応用数学者が書いた超数学・メタ数学(数学についての数学)の本、後者は哲学者が書いた数学の哲学の本です。両者を読み比べることによる相乗効果があると思います。2つの本を読むことで、排中律の禁止、メタ数学の目的、不完全性定理による有限の立場でのメタ数学への影響などに対する理解が深まる気がします(勘違いしている可能性も大ですが)。 ...続きを見る |
2006/08/19 06:59 |
【系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに 三中信宏著 講談社現代新書】
著者の三中氏は租界Rの門前にてというサイトの管理者として、少し前から存じ上げておりました。なかでも、大統計大曼荼羅は統計手法間の関係を図でわかりやすく説明されており、大変勉強になりました。 ...続きを見る |
2006/08/09 01:42 |
山形大論文ねつ造:女性医師、教授の指示に従う
前にも書いた山形大学での論文捏造の詳細がわかってきました。 山形大論文ねつ造:女性医師、教授の指示に従う ...続きを見る |
2006/07/15 21:12 |
山形大学医学部麻酔科教授、談合で書類送検
論文捏造を問題にしていたんですが、談合で書類送検されてしまいました。 ...続きを見る |
2006/07/12 18:11 |
教授が捏造の指示認める 山形大論文捏造疑惑で
共同通信によれば、山形大学医学部麻酔科の捏造問題で、教授が疑惑を認めたそうです。以前の記事に関連するので、記事にしておきます。 教授が捏造の指示認める 山形大論文捏造疑惑で ...続きを見る |
2006/07/10 18:40 |
【がんの補完代替医療ガイドブック 厚生労働省研究班】
毎日新聞の記事によりますと、「がんの補完代替医療ガイドブック」を厚生労働省研究班が作成したとのことです。ダウンロードして読んでみました。税金によるものだと思いますが、意外に良くできていました。 ...続きを見る |
2006/07/07 02:12 |
山形大学医学部麻酔科でデータ捏造があったらしい
山形大学医学部麻酔科でデータ捏造があったとの読売新聞の記事です。阪大に比べると掲載された雑誌のスケールはかなり小さくなってしまいますが、それでも捏造は捏造。 山形大医学部研究チーム、学会誌論文でデータねつ造 ...続きを見る |
2006/07/03 18:32 |
【ドーキンスvs.グールド 適応へのサバイバルゲーム キム・ステルレルニー著 ちくま学芸文庫】
学生時代に生化学講座の助教授(理学部出身)が講義で「進化論なんてお話だ!」と突然話し出したことがあります。生化学(というか当時は既に分子生物学ですが)ではモノで実際に証明して見せるのに進化論はそんなことはしない、という内容の話が続いたように記憶しています。当時は、同じ”科学者”で、”生物学者”であっても、そんな風に意識の差があるんだと思ってました。ま、助教授の虫の居所が悪かったのでしょう。 ...続きを見る |
2006/06/23 11:32 |
【日曜ピアジェ 赤ちゃん学のすすめ 開一夫著 岩波科学ライブラリー119】
去る5月21日に長男が産まれまして、浮かれ気分になっております。小さくて可愛いのですが、顔が松尾判内に似る瞬間があり、そこはちょっと微妙な感じ。今後顔が変わることに期待しています。ま、そんなこと関係なく、自分にとっては可愛いんですけど。 ...続きを見る |
2006/05/26 23:59 |
【素粒子の物理 相原博昭著 東京大学出版会】
素粒子について勉強する必要は全く無かったのですが、純粋に興味だけで買ってしまいました。”はじめに”を読むと、「高校で学ぶ物理や数学の知識をもとにして素粒子物理の論理構造を概観してもらえるよう、できるだけやさしく書いたつもりである。(pB)」ということでしたし、前半部分を立ち読みしたら大丈夫そうだったので、衝動的に買ってしまいました。 ...続きを見る |
2006/05/21 16:19 |
【医学は科学ではない 米山公啓著】についての日経サイエンス2006年4月号書評を読む。
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/newguide/0604/index.htm#にて日経サイエンス2006年4月号にでた「医学は科学ではない 米山公啓著」に対する書評がでました。 ...続きを見る |
2006/04/11 19:30 |
阪大の論文捏造事件に思う その2
【医学は科学ではない】に意見する で長々と書きましたが、私の意見は、「臨床医学のある部分は科学である」です。その科学である部分の根幹に、大阪大学論文捏造が問題を起こすのではないかと考えたので、前の記事でいろいろと書かせていただきました。はっきりしたことは、捏造論文の名を連ねていた臨床医は下村先生お一人だったことです。しかし、下村先生も、おそらく基礎系の教室の教授としての立場が主な論文だと思います。以上をふまえると、臨床系の教室での不祥事とは考えません。しかし、基礎系とはいえ医学部から出された論文... ...続きを見る |
2006/02/23 15:47 |
大阪大学医学部の論文捏造事件に思う
大阪大学医学部で捏造事件がおきたということは、医学および医学研究に対する信頼を損なう行為です。大阪大学のみならず、日本全体の医学部が影響を受ける可能性があります。(もしかしたら日本からの生物研究すべての評価に影響するかもしれません。)残念です。というわけで、今回のブログではこの事件を考えてみたいと思います。また、実際に論文にあたって、どのような方が関わったのか見てみます。何か言うならオリジナルにあたらないと、というわけです(できることには限界がありますが)。さらに、様々な方からの批判も紹介します... ...続きを見る |
2006/02/18 03:43 |
【医学は科学ではない 米山公啓著】に意見する、に意見を頂いてきました。
先日、「医学は科学ではない 米山公啓著」に長々と意見しました。詳細はこちら。 ...続きを見る |
2006/02/13 21:27 |
【医学は科学ではない 米山公啓著 ちくま新書】に意見する
聖マリアンヌ医科大学第2内科助教授であった神経内科医による著作。現在はもう大学からは離れられており、小説やエッセイで有名な方のようです(すいません。読んだことありません。)。医学は科学ではないという主張がされている本ですが、ちょっと引っかかるところも多く、いつもより内容を細かく検討したいと思います。特に第2章までの内容を詳しく。かなり長くなりますが、お許しください。googleで検索して、この新書について書かれているブログ(情報だけの治療室、少しだけ素敵な妄想、血糖を管理する日々、ペペ、slow... ...続きを見る |
2006/02/09 22:53 |
グリンネルの研究成功マニュアル Frederick Grinnell著 白楽ロックビル訳 共立出版
「若い人たちに、科学研究の世界がどうなっているのか具体的に話しておくのは、彼らの研究人生にとても役に立つことだと思うようになった。」(pA)ということで、科学研究がどのようなものであるのか解説された本です。学部学生、大学院生、ポスドク、研究者、一般の読者向けとのことで、事実上、科学研究に興味のある方はどなたでも読める内容となっています。著者は細胞生物学を専門とされる方のようで、Google scholarで検索したら、結構な数のヒットがありました。本書では、最初の第1章、第2章は科学者のための科... ...続きを見る |
2006/02/05 00:44 |
【空間の謎・時間の謎 宇宙の始まりに迫る物理学と哲学 内井惣七著 中公新書】
「主観的な意識の立場で「空間や時間の意味を問う」などという、よほどの才能がないとものにならないような考察は、本書ではすべてバッサリと切り捨てる(わたしにそのような才能がないことは、よくわかっているつもり)(p4)」と宣言され、現代物理学の時空の哲学を解説した新書です。昨年末に【アインシュタインの思考をたどる】を取り上げましたが、同じ著者による同じ分野の新書です。2006年1月25日発行の新しい本です。新書では宇宙論にも言及しており、取り上げる範囲は広くなっている印象です。そのぶん相対性理論の細か... ...続きを見る |
2006/01/29 01:13 |
【宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ 佐藤俊哉著 岩波科学ライブラリー114】
りすりす星から地球を征服しにやってきたしまりすが、地球で医療統計を先生から教えてもらうという物語です。というか、物語を進めながら医療統計の解説をする医療統計の入門書です。 ...続きを見る |
2006/01/14 00:49 |
【アインシュタインの思考をたどる 内井惣七著 ミネルヴァ書房】
今まで取り上げてきた科学哲学関連の入門書とは異なり、時空の哲学という科学哲学の具体的分野の本ということになります。物理学の解説が多いですが、哲学書です。本書ではアインシュタインの一般相対性理論を重要な部分を述べ、時空の哲学の「手始めの部分(まえがき B)」を解説されています。 ...続きを見る |
2005/12/31 11:36 |
【図解・わかる相対性理論 池田和義著 講談社ブルーバックス】
特殊相対性理論を図解で理解させようという意欲作です。著者は物理学者で詩人というちょっと変わった経歴の持ち主です。その著者によれば、「数式を全く使わず、図解によって正確かつ完全に万人にわかる理論として特殊相対性理論を再構築することを主目的にしています。(はしがき B)」ということです。そして「この種の書物は我が国はもちろん、諸外国にも例がなく、画期的なもの(はしがき A)」だそうです。大変な志と試みです。 ...続きを見る |
2005/12/30 12:11 |
【生命を捉えなおす 生きている状態とは何か 増補版 清水博著 中公新書】
1978年初版で増補版が1990年に発行されているという相当古い本なので、なかなか手に入らないだろうと思います。しかし、複雑系や自己組織化がキーワードとなる前に筋肉収縮における動的協力性や非線形振動における引き込み現象などを解説され、これからは分子だけを調べる時代でなく、その秩序形成などの仕組みを理解することが生命を理解することだというメッセージには情熱を感じます。科学離れが進むと言われる昨今には、こんなにエキサイティングなことが現場で行われているということを伝えて、科学に興味を持ってもらう必要... ...続きを見る |
2005/12/17 09:00 |
【高校数学でわかるマクスウェル方程式 竹内淳著 講談社ブルーバックス】
マクスウェル方程式というのは電磁気学の基本で大変重要なのですが、ベクトル解析を知らないことには何の事だかさっぱり理解できない代物です。そのマクスウェル方程式を高校数学しか知らない人でも理解できることを目的に解説された本です。 ...続きを見る |
2005/12/04 01:57 |
【日経サイエンス 12月号 大選択 地球の未来 2050年をどう切り開くか】
いつもは内容によっては読むのがつらいこともある硬めの科学雑誌です。今回は”大選択 地球の未来 2050年をどう切り開くか”という特集で、人類が現在直面している問題とその解決について特集されています。人口の増大がこのまま続けば全人類を養うのに十分な食料生産は可能なのだろうか、先進国の人間と同じような生活を途上国の人間もすることで環境破壊も進むのではないか、そうすると結局人類は滅亡するのではないだろうか、といったことが問題とされます。今号の内容は、いつもに比べればわかりやすいと思います。毛嫌いしてい... ...続きを見る |
2005/11/05 09:15 |
【科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる 戸田山和久著 NHKブックス】
この本は科学哲学の入門書です。科学哲学を取り扱った本としては、2005年7月21日のブログで【疑似科学と科学の哲学】を取り上げました。【疑似科学と科学の哲学】は、疑似科学と科学の線引き問題を通しての科学哲学への入門書という位置づけでした。今回とりあげる【科学哲学の冒険】は、科学的実在主義、つまり、「科学と独立した世界の存在と秩序をみとめ(p138)」、「世界のありさまを知ることができる(p139)」という立場からの解説です。対話形式で書かれており、想定している読者としては、「ちょっと背伸びした高... ...続きを見る |
2005/10/20 08:17 |
【エピジェネティクス入門 三毛猫の模様はどう決まるのか 佐々木裕之著 岩波科学ライブラリー101】
遺伝子のあるなしだけではうまく説明できない遺伝現象があるそうです。そのような現象の機構を、エピジェネティクスという新しい分野では解明しつつあるということを少し前に知りました。面白そうだ、とは思っていましたが、なかなか一般向けの本が無く、名前は知っているが何のことかわからない状態が続いていました。そんな中、書店の科学一般向けの書棚にこの本が置いてありました。早速読んでみました。読んだ印象は、「もっと詳しい専門書を読まなければいけない方には不要。分子生物学の知識が無い人にも不向き。10年くらい前の分... ...続きを見る |
2005/08/04 18:28 |
【疑似科学と科学の哲学 伊勢田哲治著 名古屋大学出版会】
科学とそうではないものの区別の問題は、“線引き問題”(専門的には境界設定問題というそうです)といわれるそうで、その“線引き問題”を通じての科学哲学の入門書です。結論としては、明確な区別はできないが“はげ”とそうでない人との区別がつかないわけではないように、科学と疑似科学の区別はつくのだというのが著者の主張です。 ...続きを見る |
2005/07/21 01:55 |
【生物学を学ぶ人のための統計のはなし 〜君にも出せる有意差〜 粕谷英一著 文一総合出版】
生物学教室を舞台に、複数の登場人物による会話形式で主に検定について解説されている本です。会話形式での進め方や書名など、形式上は初心者向けの印象ですが、内容はなかなかのものです。 ...続きを見る |
2005/07/07 13:38 |
【京大人気講義シリーズ 運動科学 アスリートのサイエンス 小田伸午著 丸善株式会社】
京都大学での運動科学の講義を基にかかれた本。授業の雰囲気は後半の学生レポート紹介で伝わってきます。 ...続きを見る |
2005/05/06 17:34 |
【確率的発想法 数学を日常に活かす 小島寛之著 NHKブックス】
本の帯には、「予想的中!天気予報からリスク論まで、先行きを見通す推論のテクニック」とありました。この内容に当てはまるのは前半の「T 日常の確率」までだと思います。後半の「U 確率を社会に活かす」ではリスクと不確実性は違うものとして紹介されています(P112)ので、素直に考えればリスク論では無いのではないでしょうか。書名や帯からは、日常生活で確率が問題となる場面での考え方の紹介だろうと思いましたが、あとがきを読むと著者の述べたかったことは後半部分なのだと思います。 ...続きを見る |
2005/03/12 08:50 |
【図解入門よくわかる物理数学の基本と仕組み 物理、工学のための数学入門 潮秀樹著 秀和システム】
物理数学の本です。対象としては数学が嫌いになった物理・工学専攻の学生ではないかと思われます。 ...続きを見る |
2004/11/05 17:27 |
【イグ・ノーベル賞 マーク・エイブラハム著 福嶋俊造訳 阪急コミュニケーションズ】
カラオケの発明者が、今年度のイグ・ノーベル賞を受賞したとニュースになってました。ちょっと前にも、バウリンガルが受賞したことでニュースになった賞です。その賞の歴代の受賞業績を紹介した本です。 ...続きを見る |
2004/10/04 23:43 |
【植物の見かけはどう決まる 塚谷祐一著 中公新書、からだの設計図 岡田節人著 岩波新書】
【植物の見かけはどう決まる 遺伝子解析の最前線 塚谷裕一著 中公新書】 【からだの設計図 プラナリアからヒトまで 岡田節人著 岩波新書】 ...続きを見る |
2004/09/28 23:25 |
【これから論文を書く若者のために 酒井聡樹著 共立出版】
初めて論文を書く理系の人向けの本です。類書がたくさんありますが、その中でもお勧めの一冊です。 ...続きを見る |
2004/09/27 22:56 |
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